新型インフルエンザをめぐる福岡市の迷走に、歯止めがかからなくなって来た。市が遺伝子検査を拒否したため感染が拡大したことが明らかとなったことを受け、福岡市は10日午前、記者会見を開いた。これまで板付中校区に限られていた遺伝子検査を、市内全域に改めるという。ただし、同じ職場や学校などから2名以上のA型陽性反応を確認しなければならないとする条件を付けている。何で2人からなのかはさっぱりわからない。この遺伝子検査だが、一度に7検体を調べることができる機械を、3人の職員でフル稼働させている現状にある。「万全な態勢」(吉田市長)には程遠いものだったということだ。問題は、市の対応である。改めるとする方針も内容は協議中であり、今夜の会見で明らかにするという。後手後手の対応に、会見場内の記者団からは失笑が広がった。会見場に吉田市長の姿はなく、都合が悪くなると逃げ出す姿勢は相変わらずだった。
*記事へのご意見はこちら