(株)博多座の2009年3月期の決算は二期連続赤字となり、経営上の黄色信号が灯った。今期の決算がまたまた赤字となり三期連続赤字の事態になれば、信用不安に発展する可能性もある。中元社長(元福岡市副市長)を筆頭にした経営陣には「不景気だから仕方がない」と危機感が希薄だ。時代環境に責任を転嫁している状況では、本質的な解決には程遠い。
まず福岡市や九電からの天下り人材では、文化・芸術・演劇をビジネスとして経営することは不可能だ。そこで運営に指定管理者のシステムを採用することをお薦めする。興行のプロで博多座とは縁の深い東宝などに運営を委ね、博多座は単なる家主に徹するというプランだ。早急に手を打たないと、非常事態に陥るのは時間の問題である。
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