山神水道企業団不正入札妨害で元企業団議長に有罪確定
山神水道企業団(企業長:平原四郎筑紫野市長)の工事発注不正入札事件で競売入札妨害(偽計)の罪に問われた元企業団議長(元筑紫野市議会議長)の下田淳一氏と、同市の元土木工事会社社長の判決公判が29日、福岡地裁で行われた。同地裁は、下田氏に懲役1年6カ月、執行猶予3年(求刑懲役1年6カ月)、元土木会社社長に懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年)の有罪判決を言い渡した。
判決によると、2006年11月に行われた浄水場連絡管移設工事の指名競争入札をめぐり、両被告は当時の副市長らと共謀して同企業団の工務課長を通して元土木会社社長に設計価格を漏らし入札の公正を妨害したとの事。
判決が下されたことにより、下田元企業団議長は「反省している」とのコメントし、事件が起きたことについて「もともと土地柄、業者との結びつきが強かったのは確か。あまり意識してなかったことと軽い気持ちがあったのでしょう。認識が甘かったと思います」と事件に対しての反省を述べた。
また、3月中旬に福岡県警から任意出頭をうけて、その後、所在が分からなくなったことに関しては「その期間は、大阪地区に行っていました。取材など昼夜を問わず自宅に押しかけてきたので、居たたまれなくなったのと、持病が悪化し治療のために福岡を離れました」という。“韓国高飛び説”や“自殺説”などが流れ、同市内でのさまざまな噂が絶えなかったのは事実。その後、4月8日に福岡県警が下田氏を全国指名手配。その日のうちに筑紫野署に出頭したのは周知の事実である。
(つづく)
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら