マンションデベロッパーが新規の分譲マンションを販売する際、TVCMを流すことが多々ある。たしかにTVCMは有効な宣伝手法の一つであるが、広告費としては決して安くはない。その分、多くの人にマンションの良さをPRできるのだが、告知の仕方には注意が必要だろう。
先日、あるデベロッパーがTVCMを使って新規分譲マンションのPRを行なったが、結果的には当初の目論見通りの販売戸数には至らず、数戸の販売に留まっている。というのも、そのマンションは福岡県内とはいえ、人口も多いエリアではなく、衰退が叫ばれているエリアである。にも関わらずTVCMを多用して、告知・PRするというのは、やはり宣伝手法がまずかったというほかないだろう。福岡市内や北九州市内ならばまだしも、やはり中心部を外れたエリアでの告知は、折込チラシやポスティングなどを活用すべきではなかったか。宣伝手法一つをとっても、綿密なマーケティングをもとに行なわないと、単なる無駄な広告費となりかねない。
【宮野 秀夫】
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら