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崖っぷちの麻生首相 残された道は?
政治
2009年7月 2日 15:58

 麻生首相は1日、一部閣僚の兼務を解消する補充人事を行なった。麻生首相がもくろんだ自民党役員人事は断念に追い込まれ、麻生首相の決断力のなさを一層印象づけた。これで麻生首相は、求心力が低下し、一層孤立を深めた。政局は、「やけくそ解散」か「麻生降ろし」か、土壇場を迎えている。
 こうしたなか、麻生首相のお膝元である福岡の自民党は困惑の表情だ。圧倒的な支持で自民党総裁に押し上げ、「選挙の顔」として麻生太郎氏を首相に立てた福岡の自民党としては、表立って麻生首相に退陣してもらう、という声はない。6月中旬から下旬にかけて自民党内から噴出してきた「麻生降ろし」-「総裁選の前倒し」に対して、福岡の自民党関係者は次のように語った。「党内で麻生降ろしが出ていることは残念。ごたごたすることはない。麻生さんで選挙を戦うのが自民党議員の任務だ。自分の選挙が危ないからといって動けば動くほど足元が見透かされる」と麻生降ろしを批判。また「麻生首相があんなにリーダシップが乏しく、メッセージ力がなかったとは」とも嘆くように、地元の苦悩も深い。
 麻生首相の残された選択の幅は極めて狭い。「景気に全力」「政局よりも景気」とメッセージを発してきた麻生首相。09年度予算、同補正予算、そして主な関連法案が成立した今、麻生首相みずからが解散・総選挙に打って出るというのが筋であろう。5日の静岡知事選、12日の東京都議選の結果にもよるが、何よりも問題なのは、麻生首相が何をやりたいのか全く見えないことだ。何のために政権を守るのか、何を国民に訴えるのか定まらないまま総選挙に打って出るしか残された道がないというのは悲劇である。
 ここで思い起こすのは1991年、時の海部首相が、解散を決断しながら党内の反対で自ら退陣に追い込まれたことだ。ただこのときの海部氏には、少なくとも「政治改革」という争点・旗印が解散があった。しかしいまの麻生首相にはそれすらない。いずれにしてもこれからの10日間が麻生首相だけではなく、日本政治の命運を決めることになる。

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