1863年にイギリス・ロンドンで開通したのが始まりです。当時、鉄道の開発が盛んでしたが、建物が密集している市街地では開発が困難だったため、地下に鉄道を通す結論に至った経緯があります。日本では1927年12月に、現在の東京メトロ・銀座線の一部が本格開通したのが始まりでした。現在、地下鉄の意味で使われている「メトロ」は、最初に地下鉄の運用を行なった「メトロポリタン鉄道」に由来するそうです。
地下鉄はその構造上、防空壕や非難場所としても利用され、第二次世界大戦中のロンドンでは、ドイツ軍の空襲時に大活躍したエピソードも残っています。また日本には、旧日本軍が秘密地下道を建設していたなどという都市伝説が数多く存在しています。
ちなみに、04年7月3日にタイ・バンコクでも地下鉄「バンコク・メトロ」が開通しました。すでにバンコクには、BTSと呼ばれるスカイトレイン(モノレール)が整備されていたことや、たびたび起こる洪水、無造作に埋まっている生活インフラ線などもあって否定的な意見も多かったようです。そのような状況下で、約8年の年月を費やして完成しました。その建設費用はほぼ日本のお金で賄われ、多くの日本企業が建設に携わりました。
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