「偉大なる至高の愛」を込めて 真なる健康を追求する
目指すは「家のプレマ化」
―現在のアイテム数は。
中川 今では約4,000点となりました。大手通販では数万点のところもありますが、売上高に対する品目数での収益性では、当社はかなり率が高いのです。また、あるお客さまの家では、トイレ、キッチンから風呂場まで当社の商品が置いてあり、「家のプレマ化」が起こっています。
さらに当社は「健康不動産」という商標で、有害物質や電磁波を取り除いた健康のための住宅事業を手掛けています。住宅のコンセプトや部材までもがプレマ関係のものということになれば、その方は一生のお客さまになります。
―商品開発は誰がどのようにされているのですか。
中川 基本的に私が行なっています。基準をつくって社員に技術を伝えようともしましたが、まずは当社の世界観を把握してもらわないといけません。そしてそれがお客さまにフィットするかどうかは、マニュアル通りにいくものではありません。
私の今の仕事は、当社の世界観を構築してそれを社内に浸透させることだと思います。ただ、バイヤーとしての活動は続けます。現地で直接、生産者の方と意見交換できるからです。生産者にとっても、お客さまにとっても、コンサルタントになるのが理想かなと思います。
―知識はどのように身につけられたのですか。
中川 若いころ、バックパッカーとして世界を回っているとき、とくにインドで医学においての東洋的価値観は西洋のそれとはまったく違うことが分かりました。また、お客さまと話していると炭だけの話では済まなくなるのです。当時は貧乏でしたが、そうした環境下で知識だけは膨れていきました。
―中川社長にとって仕事とは何ですか。
中川 それは生まれてきたことに対する責任だと思います。「仕事を通じて世の中に何をするか」を社員にいつも言い聞かせていますが、仕事、奉仕、宗教などは決して別々のものではなく、あらゆるものを一致させて仕事のなかで体現できれば効率も良く、自分の生き方そのものになると思います。
「周り思考」が健康回復に
―御社の商品を頼りにする健康志向のお客さまを、どのように見ていますか。
中川 健康に対してこだわりがある人は心が豊かになります。ただ、そうしたお客さまのなかには、自分の体のことだけしか考えていない方たちがいます。しかし、実際に当社の商品などをきっかけに病気が治るのは、良い意味で家族や友人たちのことばかりを考える「周り思考」の方たちです。自分が良くなることだけが第一義になるとうまく治りません。それが宇宙の法則のようです。
これを会社に落とし込めば、自社の収益目標の達成だけを考えて仕事をすると、必ず失敗します。当社は現在、ラオスで学校建設をしています。そこには、当社で買い物をするという選択が、思わぬかたちで社会貢献できるということを認識してほしい、そしてお客さまにも周囲の人に何かできることがないかを発見してほしい、というメッセージが込められています。
―数値目標がないということですが、商売では珍しいですね。
中川 私は決して、こうなることを約束された特別な人間ではありません。しかし、それでもきちんとやれることを証明しなければなりません。当社は売上目標を立てませんが、それでも社員がきちんとしてくれるおかげで成長できています。それは社員に対する信頼があるからですし、そういう仕組みづくりをしてきたからできることです。
―最後に、九州に対するイメージをお聞かせください。
中川 九州は良い素材がたくさんありますし、自然食に関心がある層も人口に対して多いのです。九州に昔からある食べ物で、現代の人にとって役立つものがまだたくさんあると思います。当社もかなりの商品を九州から取り寄せていますから、供給源としても魅力を感じています。また、「健康不動産」も九州の方は関心が高く、感触が良いのです。
そういう意味で、「健康」や「自然」に関するポテンシャルを感じますし、もっと商売のパイプが太くなればと期待しています。
(了)
(文・構成:大根田康介)
<主な通販サイト>
・プレマ株式会社 http://www.prema.co.jp/
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