2009年度同社のセメント部門営業利益を見てみると、148億円で昨年度より120億円の増益の予想である。
その主な内訳として
国内販売が152億円の増益
・国内セメント販売数量の減少→▲31億円
・国内セメント販売単価アップ→+52億円
・同社合理化効果→+54億円
・エネルギーコストダウン→+77億円
・生コン製造会社及び生コン商社などの増益→+3億円
海外子会社が33億円の減少($は100円)
・アメリカ→▲2,300万$
・中国→+700万$
・アジア→▲500万$
・その他→▲400万$
・為替の影響→▲6億円
としている。
同社が経営合理化を推進し、積極的なコストカットを実施している効果は大いに期待できるものの、昨日も記したようにセメント単価の値上が予想通りにユーザーが了承するかは未知数である。また出荷量が減少し続ける生コンの単価に転嫁できるかも同様で、これら数値より更に厳しい市場になるのではないだろうか。
【河原 清明】
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