福岡市はこれまで、都市高速道路延伸工事の完成時期について何も公表していない。こども病院人工島移転で懸念される交通アクセスの問題では、吉田宏市長が「都市高速を延伸する」として問題はないとの姿勢を示してきたが、高速延伸の時期は明言しなかった。
青果市場の人工島への統合移転についても、新市場開場時に高速延伸が完了していることを条件に各団体の意見を集約している。人工島の土地買収を急ぐあまり、問題になる交通アクセスの問題について、場当たり的に「都市高速延伸」を約束してきたに過ぎない。
「都市高速延伸に10年」。この事実はこれまで表面化していなかった。噂はあっても市側が工事のスケジュールなどについて曖昧な話を繰り返し、ごまかし続けてきたからである。しかし、福岡市は、都市高速延伸に10年かかるということ、そして2014年の青果市場開場には「間に合わない」ということを会議の席上で明言していた。今年5月の『新青果市場整備委員会』の議事録には市側の開き直りとも思える発言が記されている。反発する市場関係者の生々しい声も確認することができた。
同議事録によって、これまでのデータマックスの報道が事実であったことが証明された。
入手した議事録のうち、問題のページから紹介していく。
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