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建設

急変する市場環境対応に明暗 福岡の2管工事組合の現状(1)
建設
2009年7月10日 10:33

管工事協同組合

 古くは戦後復興時に設立された管工事協同組合。当時は零細、中小の管工事業者が資材を購入することが困難な状況であり、組合で一括購入後、組合員に円滑に購買を行なってもらうことなどを目的に管工事協同組合は発足した。そのなかで、福岡市管工事協同組合は福岡県下最多の組合員を抱えるまでに規模が拡大。対して、福岡南部に位置する3市1町の地区の管工事業者が運営する南福岡管工事協同組合も、同様の事業体制を持ち、組合事業を運営してきた。今、厳しさを増す市場において管工事業界も大きく影響を受けており、組合の事業規模も業者の低迷の煽りを受けて苦戦している。事業規模は違うものの、この二つの管工事協同組合の現状はどうなっているのか、改めて検証してみる。

福岡市管工事協同組合
理事長:藤 成徳
所在地:福岡市中央区平和3-20-10

創業60年を超える老舗組合
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 福岡市管工事協同組合(以下福岡市管工事)は1947年4月、福岡市内の配管工事業者47社が集まって発足したのが始まりとされている。当時は戦後復興の真っ只中であり、ライフラインのひとつである「水道」の確保のため、福岡市を含めた各自治体は国などの方針の下、復旧に力を注いでいた時期であった。そのためには安定した配給資材の受領と供給が必要であり、戦後復興の混乱期を乗り切るため、組合の発足は必然であったと言えよう。
 再興と共に組合員も増加していったが、任意組合として留まっていたのが現状であった。その後58年8月、協同組合法に基づき福岡市管工事を設立。初代理事長として藤原喬重氏が就任した。03年5月には現在の理事長である藤成徳氏が就任している。
 福岡市管工事は福岡市内の設備・管工事業者により結成され、組合員に対する材料の共同仕入れ・販売を主体としている。一般企業の資本金に当たる出資金は、09年3月期で1億5,300万円。現在の組合員数は153社である。理事は現在12名。専務理事と常務理事が専従で常勤している以外は、すべて非常勤である。

(つづく)

【道山 憲一】


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