鍵を握る公共工事の動向
大半の企業が下請工事中心だが、50社中38社は公共工事を受注している。各社の工事経歴のなかで特に目立ったのは、都市高速や外環状道路、九州大学関連の電気設備工事など。特需といえるほどでないが、民間工事の受注減をそれらの公共工事で補った企業も少なくない。とはいえ、公共工事は減少傾向にある。表を見ていただきたい。電気工事業の公共工事の完工高は2001年度と07年度を比較すると、半分以下にまで落ち込んでいる。ここにきて、福岡市内でも道路工事など公共事業が活性化しているようにも感じるが、この下がり具合を見れば、そうやすやすと楽観視することはできない。しかし、民間の設備投資への期待が難しいなか、鍵となるのはやはり公共工事だ。今後の動向に注目したい。
【楢崎 賢治】
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