九州・沖縄地区30信用金庫の2009年3月期決算を見ると、実質業務純益は21信金で悪化し、6信金が赤字となっている。業績悪化の要因は、貸出金利の低下と預金金利の引き上げによる利鞘の縮小、有価証券評価損、貸倒引当金を厳格に計上したこと等によるものである。
今年度に入っても、中小・零細企業を取り巻く経営環境は依然として厳しく、企業倒産も多発している。このような状況下、信用金庫は引き続き厳しい経営を強いられており、合併・統合が一段と加速するものと思われる。
【久米 一郎】
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