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特別取材

木材プレカット加工業界レポート 生き残れるのはごく僅か(1)
特別取材
2009年7月11日 09:00

<年率換算の着工戸数激減、プレカット業界は―>

 木材プレカット加工業界を取材した。4月25日にプレカット加工から撤退した(株)ネクスト(大分県日田市)に続き、4月30日には鈴木木材工業㈱グループが民事再生法適用を申請し破綻した。鈴木木材工業グループは同社の本体が佐世保、佐賀、福岡県八女市に加工工場を持ち、今回同時に民事再生法適用を申請した(株)諫早木材市場が諫早市に、同じく伊万里外材(株)は伊万里市に2×4工法向けのラインを伊万里市に設けるなど、西九州地区のプレカット加工の雄だった。
 ネクストの横山社長は「月産1,500坪程度の工場は、現在の住宅業界の窮状に対応するためのコストダウンが追いつかず、いずれ撤退せざるを得なくなる。それを見越して生産を中止することに踏切った」と言う。
 また、(株)日進の松永社長は「プレカット加工に関しては、原田木材へのアウトソーシングで月間1,500坪程度を委託してきた。ある時期までは市岡さんやキューハウさん等が数億円の利益を計上しているのを見て、やはり自社で設備投資した方が賢明だったのかな?と羨ましくもあったが、ここまで市況が冷え込むとやはり外注に徹していて良かったと思うようになった」と話す。

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 上の表は、日本経済新聞社が国土交通省の資料の基づきまとめた2004年6月から09年5月までの新設住宅着工件数、首都圏・近畿圏のマンション契約率と発売戸数、建築工事受注、公共工事請負額の推移をまとめたものである。
 新設住宅着工戸数は季節調整後の年率換算で表しているが、昨年12月から6カ月連続して対前年同月割れを起こしているだけでなく、月を追うごとに年率換算の着工戸数が急激に落ち込んでいる。09年5月はついに75万8,000戸まで減少してしまった。

~つづく~

【徳島 盛】


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