福岡市が進める人工島へのこども病院・青果市場移転。もっとも懸念される交通アクセス問題解決への切り札が「都市高速道路延伸」だった。
しかし、青果市場関係者らと市側の会議議事録からは、
・延伸に10年かかること
・新青果市場が完成する2014年には「間に合わない」こと
・高速道路がなくても「辛抱して移転せよ」との意向であること
などが明らかとなった。
これは福岡市が、都市高速道路の延伸に10年かかることを認識していたという証拠に他ならない。青果市場人工島移転は見直すべきではないのか?
これをこども病院に当てはめてみると、新病院完成予定の2013年から5~6年のタイムラグが生じるということになる。この間、通院する患者家族への負担が増すばかりか、肝心の救急搬送で重大な事態を招来することになる。「間に合いませんでした」という悲劇である。
吉田宏福岡市長は、こども病院の交通アクセス問題については「都市高速を延伸させる」と明言している。10年かかるということになれば、吉田市長の言葉は空手形だったことになる。幼い命を守るためには、こども病院人工島移転を中止する必要があるのではないだろうか?
次回は「10年」という根拠について、取材で得た内容を報じていく。
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