福岡市消防局では、先月15日から市内開催のイベントに対し、AED(自動体外式除細動器)の貸し出しを始めた。AEDは、突然止まった心臓の動きを自動的に調べて、必要なときに電気ショック(除細動)を与える心肺蘇生のための医療機器。操作方法もイラスト、音声ガイドによって指示してくれるため初めての人でも簡単に使用できるようになっている。
市内ではすでに、医療機関、ホテル、官公庁や公共施設など580施設(7月16日現在)で設置されている。現在、花火やマラソン大会など屋外のイベントで貸し出し予定が3件あるが、一般の人への貸し出しはまだないという。
心肺停止から約10分で救命の可能性は急激に低下するため、救急車到着を待つ間の応急手当が生命を左右する。AEDを一般の人に広く知ってもらい、緊急事態に対応できるよう、消防局では講習を行なうなど、AEDが使用できる環境づくりを進めている。
<貸し出し料>
1日350円
※福岡市内開催のイベントに限る。
<申し込みおよび問合せ先>
福岡市救急病院協会事務局(消防局救急課内)
中央区舞鶴3丁目9番7号
電話:092-722-1278
FAX:092-725-6609
※記事へのご意見はこちら