7月22日、富山県の魚津港近くに住む主婦たち数十人によって、北海道向けに船積み中であった米を住民に販売するように抗議したことから米騒動が始まりました。そのうちに近隣の町にも波及し、1,000人以上が騒動に参加する事態に発展しました。8月に入ると、その規模は数百万人単位にまで拡大し、一部の都市では軍隊が鎮圧に出動するほどの大騒動となりました。
この際、日本の政府は外国米を輸入して、高騰していた国内米価を引き下げようとしましたが、ほとんど効果はなかったそうです。結局、米価はあまり下がりませんでしたが、実質的な国民収入が増加したことにより、9月末には終息しました。近年では1993年、異常気象による記録的な米の不作で、国内の米不足が深刻化し、タイ米をはじめとした緊急輸入が実施されたことは記憶に新しいところです。
日本は過去、世界的に見ても稀有な石高(米の収穫量)で財政指標を行ない、税を米で納めさせた国であり、それだけに愛着が強い食べ物です。その米に限ったことではありませんが、世界的に食糧危機が叫ばれている現在、食べ物は大切にいただかなくてはいけませんね。
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