麻生首相は22日の党全国幹事長・政調会長会議で、古賀誠氏の選対委員長辞任を了承し、党選対本部(本部長・麻生首相)の本部長代理に就任させる人事を公表した。
本部長代理には党の№2である細田幹事長が就いており、古賀氏が同職への就任を了承したことで2人の本部長代理を置くという変則的な体制になる。
古賀氏が選対委員長の辞意を表明してからは、「敵前逃亡」との批判もあがっていた。辞めるのか辞めないのか分からない中途半端な状態が続いていたが、解散を決めてから、体裁だけを繕う形で決着したことになる。本来、選挙の仕切りは幹事長の職権とされており、古賀氏の選対委員長自体が異例の役職だった。
古賀氏の地元・福岡7区は、古賀氏の元秘書で八女市長を務めていた野田国義氏が民主党公認で出馬する予定で、「師弟対決」として全国の注目を集めている。
磐石の地盤を誇ってきた古賀氏だが、建設業界、農村部などでは地殻変動が囁かれており、古賀氏が応援のため全国を飛び回るほどの余裕はない、との声も聞かれる。
いまさら辞意の撤回もできない古賀氏の顔を立て、丸く収めたということのようだが、玉虫色の決着としか言いようがない。
※記事へのご意見はこちら