今月1日より、九州大学伊都・箱崎キャンパスで導入された、入構車両に対する課金制度。職員や学生など、学内でもさまざまな反対の声があったにも関わらず、導入に踏み切っている。しかし、それは学内だけの問題ではない。これだけの規模の施設だけに、出入りする業者の数も多く、そこから聞こえるのは野村監督ばりのぼやきであった。
「部外者の車両入構は1回300円。しかも、時間は関係なく、1回車で入るごとに300円取られるんです。日によっては、1日に2、3回出入りすることもあるので、会社は大変ですよ。1カ月、1年パスも販売していますが…。なんとか免除してほしいものです」と、某企業の営業マンが嘆く。配達・運送業者など一部は免除されているようだが、原則、全車両が対象であり、納品などが発生する業者すべてが免除されるわけではないようだ。
この不況のなか、企業も経費削減の折に、こういった経費は非常に頭が痛いはず。内外から不満や批判が噴出している、この「入構車両課金制」。すでに、ほかの国立大学でも導入しているところもあるが、大学側としても必要である物品等の納品には“規制緩和”も必要ではないだろうか。
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