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【トップインタビュー】「MISAWA・international」代表取締役 三澤千代治氏(5終)
直撃インタビュー
2009年7月25日 08:00

MISAWA・international代表取締役 三澤千代治氏200年住宅・HABITAで新しい日本の住文化創出に挑む

気候・風土に合う住宅を

 ―そのなかで、御社は住宅産業において、どのような位置付けを目指しているのですか。

 三澤 MISAWA・internationalでは、世界中のさまざまな情報や技術をとりまとめ、「こうした方が良いのでは」と提案していく事務局的な役割を果たしたいですね。
 現在、国際メディア研究財団と財団法人住宅都市工学研究所という2つの財団と提携して、国内外の情報を集めています。ただ、なかには扱いが難しい情報もありますので、きちんと選別していく必要はあります。

 また、200年住宅で健康に長生きして暮らすという観点から、家にいながらにして健康状態を把握できるシステムも進んでいます。

 そうすると、200年住宅というのは、土台とか骨組みは持つけれども、設備とか内装、外装はすべて取り換えていくという方法だと思います。200年住宅を打ち出している企業は、たしかに構造体は長持ちするけれども、同時に200年間リフォームし続けることも意味します。

 ―九州全体の住宅市場をどのように見ていますか。

 三澤 日本全国から見て、九州だけで1割くらいの住宅が建っている。住宅市場は100万戸割れで厳しくなっていますが、幸い九州には材木となる杉の木がたくさんありますから、「地産地消」には向いていると思います。

 地域ごとに方言があるのと同じで、住宅も京都の家が福岡に向くというわけではありません。本格的に九州の市場を大きくするとすれば、やはり九州向けの住宅開発をきちんとするべきでしょう。

 ―国は風土が違う住宅を、ひとくくりの法で管理してしまいます。

 三澤 日本は、北は北海道から南は沖縄まで約3,000kmあるわけで、気候もまったく違います。それに合わせて、決めごともそれぞれ違わなければならないということだと思います。当社でも、15の地域に分けて住宅開発をしていますが、そうしなければならないと思います。昔から、先人が知恵を使って、気候・風土に合う住宅を生み出してきたわけですから。

 ただ、九州の場合、東北と違って住宅にはそれほど頓着がないのかもしれません。東北は寒く、家がきちんとしていないと凍えてしまいますから、家に関してはすごく切実です。反面、九州ではそういう感じはしませんね。

 九州は土地が全国的にみて安いですから、敷地を大きめにとってゆったりとした住宅を建てるのも可能です。だから、わざわざマンションに住む必要性はないと思います。

~了~

【大根田康介】


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