ピュアラは6月末で預金残高約2,800万円を有していた。しかし、7月末までの入金予定は1,600万円ほどあったものの、同月末までに支払なければならない総額は6,600万円以上となっていた。そのため、資金繰りの目途が立たず、法的申請に至った。これが破綻の主因となっている。しかし、根本的な原因はミネラルウォーター「合馬天然水」のペットボトルの販売不振である。ガロン販売に関しては比較的計画通りであったようだが、ペットボトルの販売は当初の計画には程遠い数しか売れなかった。高級な水として売り出したことがネックとなり、販売が思うように進まなかったのである。
しかし、今後の同社の再生計画では、ミネラルウォーター製造販売事業は事業譲渡する計画となっている。つまり、もともとスタートした携帯販売事業だけでピュアラとしては、事業を継続していくということだ。買い手との交渉は進められているが、赤字の水販売部門を買う会社があるのだろうか。
(つづく)
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