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福岡7区 「師弟対決」の否定
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2009年7月29日 09:00

 今年2月、八女市にある多目的ホール「八女市町村会館」の建設工事入札が行なわれた。 入札予定価格は16億7,500万円。八女市発注の工事としては大型の案件だった。しかし、入札結果は驚くべきものとなる。入札に参加した8JV(共同企業体)のうち、7JVが事前に「辞退」、1JVは予定価格を1億7,500万円もオーバーする金額で応札し失格。一般競争入札としては考えられない異例の事態となった。その後、八女市は、なぜか再入札への努力をすることなく、当初のリニューアルによる建築案を放棄し、数億円を積み増すことになる「新築案」へと舵を切る。八女市民から批判の声が上がったのは言うまでもない。
 
 実は、当初のリニューアル案を採用したのが、ほかならぬ野田国義氏(前八女市長・民主党福岡7区立候補予定者)。そして、野田氏が衆院への転身を表明し、市長を辞任した後、新たに県議から鞍替えして新市長に就任したのは三田村統之氏である。その三田村氏は市長選挙で、前述の市町村会館の「新築案」を提唱していたという。ごたごたの挙げ句、新市長の思惑通り、公共工事の事業費は膨れ上がった。16年間の野田市政の間、疑惑とは無縁だった茶所・八女に、きな臭い噂が飛び交う。主役が市長であることは言うまでもない。

 その三田村市長は、県農政連所属県議として、国政選挙では自民党候補を支えてきたことから、現在は自民党・古賀誠元幹事長を熱心に応援しているとされる。野田氏の支持者の多くは、この事態を苦々しく感じている。野田氏を市長時代から応援してきたという女性は吐き棄てるように語る。「市長が変わったとたん、疑惑が噴き出した。三田村さんは税金の無駄づかいが市民の首を絞めることが分かっていない。市民じゃなく業者の方を向いた市政。まさに自民党の政治と同じ」。さらに「逆に考えれば、政権が変わったら、疑惑も減るということ。税金の無駄づかいを止めると約束する政党に政治を委ねたい」とも言う。

 野田氏は、利権から身を遠ざけるなど、意識的に旧主である古賀元幹事長とは逆の政治手法を求めてきたように見える。「まこと橋」や「まこと道路」に代表されるように、大型公共事業に巨額の税金を投入することで地元の振興を訴える古賀氏。もちろん、業界、団体総動員の選挙だ。
 対する野田氏は、草の根に徹し、有権者一人ひとりとの直接対話を重要視する。公共事業についても「もっと身近な道路などに目を向けるべき。インフラ整備はいいが、巨額な借金を次代に押し付けていいはずがない。必要な事業を選別することが大切」としたうえで「建設業界のことは業界に任せておけばいい。政治家が業界に口出しする、業界が政治家を頼る、その構図が多くの疑惑を生んできた。もちろん税金による公共事業を利用しての話。私は、自民党のまねはしない」。

 野田氏に古賀元幹事長との関係を「師弟関係」ではないようだが、と聞いた。苦笑いとともに「自分からは言えないでしょ」という言葉が返ってきた。

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2011年7月27日 18:05
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