平原市長は事件に関与していたのか?
山神水道企業団(企業長:平原四郎筑紫野市長)の工事発注不正入札事件で競売入札妨害(偽計)の罪に問われた下田淳一元企業団議長は29日、福岡地裁から懲役1年6カ月、執行猶予3年の判決を受けた。この経緯は前回触れたが、この事件の関与の責任を取り、下田氏は同市議会議員を辞職した。
議会議員の職を辞した下田氏は「今後は、一市民として筑紫野市を見守りたい」とコメントし、政治からも一切縁を切ることを明言している。今後は悪化した持病の治療に専念するとの事だ。
では、平原企業長は事件に関与していたのかどうかの問いに「わからない。ただ、各方面からの聴取は受けるのでは」と質問に対しての言葉を濁しつつ、捜査には極力協力を行なうとしており、下田氏の情報提供が今後の捜査に影響を及ぼすのではないか。
今年2月に業者とともに企業団内で逮捕者を出し、その後も企業との癒着が取り上げられたことで同企業団の信用は大きく失望した。更に企業長である平原氏にも捜査の手が伸びているのも見逃せない。
残念ながら筑紫野市は「癒着」というイメージが定着しているようだ。平原企業長は、筑紫野市長としてクリーンな政治色を強めて再選を果たした。もし、平原市長が事件に関与していたとしたら市民を裏切る形となるだろう。
【道山 憲一】
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