九州一の繁華街、中洲。夜になると、色とりどりのネオンサインが那珂川の水面に反射し、幻想的な雰囲気を醸し出す。しかし、それも過去の話。この1年の間、見る見るうちに看板が下ろされ、今では空き広告枠のほうが多いのではないかと思うほどだ。
また住所は天神(福岡市中央区)になるが、那珂川沿いのビル屋上にある大手製紙会社の巨大看板も今月外された。関係者によると「広告費削減のため、契約を解除した」とのこと。広告費削減…。時代背景を考えれば企業が打つべく当然の施策であるが、骨組みだけが残された空き広告枠が増えていくことは実に寂しいものである。
【楢崎 賢治】
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