自民党を象徴する存在である大物政治家・古賀誠元幹事長と、大学の後輩であり元秘書である民主・野田国義前八女市長。
福岡7区は「師弟対決」として注目されているが、実は古賀氏と野田氏が「師弟」の関係ではないことを関係者の話を交えて報じてきた。ある元国会議員秘書はこの点について「時代が変わったので今はどうか分からないが、野田さんが秘書をやっている頃までは自分が仕える政治家のことを『オヤジ』と呼ぶ秘書が多かった。まるでヤクザ社会みたいですけどね。オヤジが『白』と言えば黒いものも『白』と言う世界だった。オヤジの政治手法がどうにもいやで仕方がなくなり辞めていく秘書はごろごろいた。政治家の表と裏がまったく違うことは、有権者も気づいているでしょうが・・・。野田さんもそうだったんではないですか。古賀さんの制止を振り切って八女市長選に出た時は、すでに政治に関する考え方が自分とは何もかも違う古賀さんと決別していたことになりますね。オヤジに逆らったわけなんですから。野田さんが古賀さんを慕ってきたのなら別ですが、そうではないですよね」。
それでは、福岡7区の戦いの構図が「師弟対決」ではないとすると、どう捉えるべきなのなのだろう?
(つづく)