九州ナンバーワンの規模を誇る松尾建設(本社:佐賀市)の影響力について、弊社では周辺業者からの聞き取り取材を行った。
福岡地区では同社の存在感が無くなってきていると感じる取引業者が多かったのに対して、長年付き合いのある業者や佐賀地区の業者は、同社の影響力を非常に強く意識しているようだ。そのためか、地場ゼネコンの協力会が事実上崩壊していることも珍しくない昨今、同社の協力会は比較的強固な結束を保っている模様。また、単価の面では多少の不満を残しながら、与信面ではそれほど厳しく捉えていない業者が多く、この点は現状の取引の有無を問わず共通している。同社の先行きに対して不安を語る業者が少ないのは、信頼の裏返しなのであろうか。
総じて言えば、九州ナンバーワンゼネコンの威光は未だ健在、といったところではないだろうか。
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