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特別取材

【地方からの提言】岩崎産業・岩崎芳太郎社長が語る日本政治の本質(1)
特別取材
2009年8月 6日 10:02

 ―そろそろ総選挙です。ここ最近、変革の雰囲気というか、新しい日本の夜明けがすぐそこに来ているような気がします。

 岩崎 私はそれほど楽観視していません。夜明けが来る前にもう一度、混沌というか徹底的に壊すことがいるでしょう。東京のマスコミによる単なる誘導型の政治は、期待はずれに終わると思います。民主党に政権担当能力はないでしょうから。

 自民党が政権を失うということと民主党が政権をとるということは、意味は同じですが本質的には違うことです。国民は自民党が政権を失うということを願っているだけで、決して民主党が政権をとることを願っているわけではないでしょう。地方から見れば、民主党は危険な政党ですから。

 ただ、怖いのは、大衆というのは民主党が政権をとった後の混乱期まで深読みしているわけではなく、民主党政権になればいきなり良くなると考えてしまいがちなことです。

 ―いったん民主党政権に変われば、古い自民党体質を持つ政治家が再び戻ってくるようなことはないと思います。

 岩崎 そういう意味では、やはり選挙制度を元に戻して中選挙区制にすることが一番大事だと思います。二大政党制といっても、世の名はそれほどシンプルではないですから。2人通る中選挙区制くらいが本当の意味で二大政党になる道だと思います。

 昔の自民党は派閥交代がひとつの政権交代みたいなものでした。大平派の宏池会みたいな常識的なところがあり、その反対に田中派があり、もう反対に私から見れば最悪な福田派がありました。田中派に対する小泉氏の怨念が日本をボロボロにしてしまいました。

(つづく)

【聞き手:弊社代表・児玉 直、文・構成:大根田康介】


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著者:岩崎芳太郎
発行:PHP研究所
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