不人気にあえぐ宰相を、ふるさとの支持者は熱狂的な「太郎コール」で迎えた。
6日、麻生首相は、首相就任後初めて地元・飯塚への「お国入り」を果たした。飯塚コスモスコモン横の広場で首相を待ち構えた聴衆は約6,000人。次々とかけられる激励の声に満面の笑顔と握手で応えた。
マイクを握った首相は、初当選以来の地元の支援に感謝しつつ、有権者に求めるのは政権選択ではなく、政策の選択だと強調。3年を目処に進めてきた景気対策は、10カ月目でようやく一部に手応えが出てきたとして、自・公政権による景気対策の継続などを訴えた。
気温30度を超えるなか、これまでの不人気を吹き飛ばすような熱い語りに、会場の支持者も納得の表情。農業を営む70代男性は「目先の利益ではなく、長い目で21世紀を任せていけるんじゃないか」と期待を口にした。
しかし、衆院解散後に現職首相がお国入りするのは極めて異例。厳しいといわれる選挙情勢に危機感をもったのか、ふるさとの温かさが恋しくなったのか・・・。麻生首相の暑い夏はこれからが本番である。
【行實】
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