三鬼商事(株)福岡支店によると、7月末時点の福岡ビジネス地区の平均空室率は14.94%。先月「15%の大台に乗る可能性は高い」と報じたが、ぎりぎりで14%台に止まる結果となった。高稼働する新築ビルなどがでてきており、悪化幅は0.1ポイントとこれまでの悪化ペースと比較しても緩やかであった。年内の新規供給は中型ビルの1棟のみで、新築ビル(7月末時点60.36%)に関しては徐々に改善の方向に向かうことが予想されるが、問題は既存ビル(7月末時点12.90%)。今後も撤退やオフィス縮小の動きが相次ぐことになると、さらに平均空室率は上昇、15%を超えることはもはや時間の問題である。
【楢崎 賢治】
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