全国の銀行の2009年3月期の金融再生法開示債権ベースの不良債権残高は12兆円となり、08年3月期比6,000億円の増加となった。不良債権が前期比増となるのは02年3月期比以来、7年ぶり。金融危機で企業業績が悪化したことが影響した。要管理債権は債務者の業況悪化により9,000億円増加する一方で、経営再建計画の策定による正常債権化で1兆4,000億円、債務者の業況改善で9,000億円減少。差し引き1兆5,000億円減少し、残高は2兆1,000億円となった。
【久米一郎】
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