福岡市は、2008年度の環境監視の結果を、以下のとおりに発表した。
<大気環境>
一般環境大気測定局(一般局)8局、自動車排出ガス測定局(自排局)8局の計16局で大気の状況を常時監視しており、二酸化硫黄、二酸化窒素、一酸化炭素及び浮遊粒子状物質については、全ての測定局で環境基準を達成。光化学オキシダントについては、全ての測定局で環境基準を非達成だった。なお、光化学オキシダント注意報の発令はなかった。
<水環境>
河川は11水系14河川の環境基準点19地点で調査を実施しており、BOD(生物化学的酸素要求量)は、下水道整備が進んだことなどにより全ての測定地点で環境基準を達成。
博多湾は東部、中部、西部の3海域8環境基準点で調査しており、COD(化学的酸素要求量)は、西部海域の1地点で環境基準を達成している。
博多湾の全窒素は、西部海域で環境基準を非達成、中部海域、東部海域は環境基準を達成。また、全りんは、全ての海域で環境基準を達成している。
<音環境>
自動車騒音については、主要幹線道路175区間で面的評価を行ない、87.0%の住居で昼間・夜間とも道路に面する地域における環境基準を達成。
航空機騒音については、空港周辺12地点で測定し、7地点で環境基準を達成。
新幹線鉄道騒音は、山陽新幹線・博多南線の計5地域で測定し、2地域において全ての地点で環境基準を達成している。
<化学物質など>
ダイオキシン類は大気、水質、底質、地下水及び土壌について調査し、全地点で環境基準を達成。有害大気汚染物質は大気測定局4地点で測定し、全地点で環境基準などを達成している。
地下水は、全市的な状況を把握するための「概況調査」、概況調査で環境基準値を超過した場合に実施する「汚染井戸周辺地区調査」、環境基準値を過去に超過した井戸について経年的に監視する「定期モニタリング調査」を実施しており、「概況調査」で28井戸を調査し、1井戸で水銀が環境基準値を超過したものの、原因は自然由来によるものとしている。
<詳細・お問い合わせ>
福岡市 平成20年度福岡市における環境の状況について(8月17発表)
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