きょう18日、日本の針路を決める第45回衆議院議員総選挙が公示される。7月21日の衆院解散から約1か月間、前哨戦は熾烈を極めた。自・公連立の継続を選ぶのか、民主中心の新しい政治を指向するのか、有権者の判断が注目される。17日現在の立候補予定者は、小選挙区で1,135人、比例区195人(比例単独)の計1,330人と見られる。
福岡県は11の選挙区に区割りされているが、とりわけ福岡2区、同7区は全国注目の選挙区となった。2区は自民党・山崎拓元副総裁に民主新人の稲富修二氏が挑み、共産小林解子氏、幸福実現の佐竹英夫氏が絡む。7区は古賀誠元幹事長と民主新人の野田国義・前八女市長ががっぷり四つに組むという構図。
山崎、古賀両氏はともに派閥の領袖。政府・与党の中で予算を含めた政策決定過程に大きな力を持つ。特に7区の古賀氏は、朧大橋、有明海沿岸道路など大型公共事業を地域発展の起爆剤と位置づけ、地元に多額の予算をもたらしてきた。
一方、シャッターばかりが目に付く疲弊した地方都市、限界集落、年金や医療への不安、そうした矛盾も抱える。公共事業か暮らしか、その選択が迫られる日本の縮図とも言える選挙区である。
選挙期間中、福岡7区、同2区を中心に各区の選挙情勢を報じていく。
【総選挙取材班】
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