建設業界と選挙の関わり方は、大きく変貌したものと思っていたが、選挙区によってはそうでもないらしい。
総選挙が公示された18日、福岡県内(1~11区)各候補者陣営の出陣式や街頭での訴えを取材した。県南の自民前職の出陣式には、数千人の人、人、人。その動員力に驚かされたが、集まった「支持者」のなかにはそれぞれの会社の作業着姿のグループがいくつも見られる。胸の社名は地元建設関連企業のものばかり・・・。
「この不況で選挙どころではない」とする企業が増えたのは事実だが、動員だけは付き合うらしい。
ただ、明らかな動員組は、グループ(会社)ごとにかたまり、候補者がマイクを握る演壇から距離を置き、演説を真剣に聞くでもない。配布されたマニフェストをめくりながら、ひたすら終わるのを待っている感じなのだ。
「面従腹背」まさにその言葉を実感させる光景だった。
【総選挙取材班】
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