(株)アパマンショップホールディングス(以下、A社)は、第3四半期決算でGC(ゴーイングコンサーン)が注記されている。決算を見ると、第3四半期連結業績で売上約396億円となったものの、四半期純損失が4億8,700万円となっている。また、第3四半期連結累計期間における財務活動によるキャシュフローが12億1,300万円のマイナスとなっており、運転資金の確保が必要な状況が続いている。これがGC注記の原因である。
では、今後はA社の方針はどうなのか?具体的には、不動産市況がまだまだ厳しいため、不動産投資事業とファンドマネジメント事業を当面凍結する方針で、賃貸不動産斡旋事業と不動産管理事業に経営を集中する計画となっている。また、資金面では短期運転資金の確保のために、金融機関の協力を得て、新たな当座貸越枠の設定や新規借入の実行などを図っており、一部の金融機関については理解を得ているという。
【宮野 秀夫】
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