トヨタ自動車九州(福岡県宮若市)、日産自動車九州工場(福岡県苅田町)そしてダイハツ九州(大分県中津市)が点在する北部九州地域では、福岡県が中心となり150万台生産拠点推進構想が展開されている。しかし、昨年秋以降の世界的経済状況悪化に伴い、自動車産業が甚大な影響を受けたことは各マスコミで報道されている通り。さらにアメリカの自動車ビックスリーの一角が実質破綻するなど、「自動車不況」の荒波はおさまらない状態が続いている。そのうえ、来る8月30日の衆議院議員総選挙において、外需依存の経済ではなく、内需主導型経済を訴えている政党も一部あり、輸出割合が高い自動車産業にとっては後押しとはならない状況も事実である。
しかし、ここにきて良い話が聞こえてきた。これまで関東地区で生産されていた一部車種が今年後半より、九州での生産に移管されるようだ。地場2次メーカーにとってはチャンスである。今後、このコーナーでは実際に自動車メーカーと取引をしている地場企業、そして参入を試みている地場企業の現状と戦略を紹介していく。
【発信・北九州】
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