<多店舗政策>
同社は1988年11月、福岡証券取引所に上場した頃から、多店舗政策を展開している。89年に5店舗、90年6店舗、91年17店舗、92年10店舗、93年11店舗、94年11店舗、95年7店舗、96年5店舗をそれぞれ出店し、販売網の充実と営業体制の強化を図るとともに仕入れコスト削減にも注力した。しかしながら、人件費・販売管理費は増加し、新規出店に伴う経費もかさんでしまい、本業の赤字原因となったのである。その後、05年3月期には不採算店を24店舗閉鎖(内訳:西日本地区10店舗、関東地区9店舗、東海地区5店舗)している。
―08年3月現在店舗数―
西日本地区:28店舗
関東地区:82店舗
東海地区:5店舗 合計:115店舗
<多角化経営の内容>
1990年 | ホームセンターの(株)カインズ(本社:群馬県高崎市)とフランチャイズチェーン契約を締結。群馬、埼玉で2店舗を経営。 |
1993年 | 千葉県内でホームセンター事業を営む(有)ホームセンター小松を子会社とする。 |
1994年 | ボーリング場を核とした総合アミューズメント事業を営む(株)フォーチュンを設立し、福岡・北九州市など5ヵ所でボーリング場を経営。 |
1995年 | ベトナムにおいて、オフィスビルの賃貸事業を営むHASE-SAICOOPJOINTVENTURECOMPANYを設立。 |
ベトナムにおいて、オフィスビルの賃貸事業を営むThe SUNRedRiverCo,Ltd.を設立。 | |
(株)フォーチュンチャイナを設立し、中華人民共和国において、現地資本との合弁でボーリング場を核とした総合アミューズメント事業を営む、福州長冠保齢球娯楽有限公司を設立。 | |
1996年 | 中華人民共和国において、ボーリング場を核とした総合アミューズメント事業を営む、天津利徳実業発展有限公司に資本参加。 |
ミャンマー連邦のサービスアパートへの投資を行なうシンガポール法人EXE‐SAKURA RESIDENCE DEVELOPMENT PTE,LTDに資本参加。 |
そのほかでは、中国でパンの製造販売会社「小楽意食品」を設立。パンの製造販売事業に進出した狙いは、中国大陸でパンの需要が伸びていることであり、同事業は注目を集めた。また、95年には北京で駅弁事業をスタートさせ、福州市(福建省)や天津市でボーリング場経営にも進出したのであるが…。
【久米 一郎】
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