今年3月末からETCを搭載した一般車両は休日など上限1,000円で乗り放題となり高速道路は利用客であふれている。しかも、高速道路という場所柄、停車できる場所は決められており、PA(パーキングエリア)SA(サービスエリア)などは大盛況となっている。そこで、2008年4月から改装を行ない7月に完全リニューアルした古賀SA(福岡県)が利用客に人気だということで訪ねてみた。
訪れたのは日曜日の昼前だったが、以前の古めかしかった古賀SAと思えないほどの変わり様。まず目に付くのは屋外のエスカレーター。なにはともあれ、すぐ乗って館内へ入り、食事コーナーへと足を運ぶ。そこは空間が広がり、テーブル数、質感、店舗どれをとってもデパ地下の様。食事、小休憩に専念できる雰囲気である。隣にはお土産コーナーが置かれている。
つぎにお土産コーナーに足を運ぶ。やはり家族連れが多く九州を離れる際の最後のSAだということもあって大賑わいだった。お土産コーナーの広報担当によると「ETC利用上限1,000円の効果は絶大です。土産関連の売上高は平日約300万円です。それが上限1,000円の高速料金適用日では1日約1,000万円となります。お盆シーズンでは1日約3,500万円の売上がありました」とのことであった。しかも、福岡を代表するお土産を前面に打ち出し、市内のデパートさながらの種類だった。とある利用客は「市内に行って、お土産を買う時間と手間を考えたらどうせ立ち寄るSAで買い物を行ったほうが効率はいい」とコメント。眺めてみていても皆さんは、たくさんのお土産を買い込んでいた。
ちなみにお土産人気第1位はお菓子の「博多通りもん」2位は「明太子」3位は「とんこつラーメン」とのこと。PA、SAは「ただ単に休憩するだけのもの」というイメージに近かった古賀SAを訪ねてみて、その概念は崩れ去った。まさに旅の癒しの空間として満足出来るものだった。今後は他のSAもリニューアルされる予定だという。その地域の特色の違いも期待したいから、九州高速道路を利用する際にはぜひとも見てみたいものだ。
【道山】
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