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【地方からの提言】福岡MKタクシー・青木義明社長が語る消費者不在のタクシー再規制(2)
特別取材
2009年8月26日 08:00

 青木 何でもかんでも規制では日本経済は良くなりません。消費者もこういう法律ができたことはあまり知らないでしょうし、安いタクシーが走れなくなると言ってもピンとこないと思います。また、規制することで本当にタクシー運転手の賃金が上がるのでしょうか。

 消費者が法律だと思います。本来、こういうことは消費者が決めることで、競争という原理が社会を良くしていくはずです。それが資本主義というものだと思います。結局、政治家や官僚が経済をコントロールできるわけありません。民間が、個人が、商売をしている積み重ねが社会を作ります。

 タクシー適正化特措法が施行されれば、業界全体が痛手をこうむるとおもいます。台数が増えずスケールメリットが生まれないからです。もちろんバランスは大事ですが、タクシーはドライバー1人ひとりの生産性で成り立つものであり、お客さまがたくさんいて車も同じくらいたくさんあれば最高の利益を生み出します。

 たとえば福岡MKでは、当初は50台分のお客さまがいませんでしたが、現在はそれでは足りなくなりました。そうなると、今度は車を増車し人を採用していかなければなりません。京都MKでは、これの繰り返しでタクシー900台、運転手2,000人になりました。

 私たちの商売はある意味で教育産業ですから、時間がかかります。コツコツと車を増やしながら運転手を育成していかなければなりません。その目論見が台数制限で規制されると、生産性を上げられなくなります。我々の商売が頭打ちになるということです。

 福岡MKは1日のなかで、電話注文で600件、専用乗り場で200件の合わせて800件、延べ1,200回お客さまにご利用いただいています。そのうち7~8割が予約です。やはり、同じ料金なら安全運転、あいさつ、掃除を徹底している方が利用されるのは当然です。MKの名前もかなり浸透してきたと思います。

 法案は10月に施行されますが、どこまで縛られるのかはまだ分かりません。気を緩めることはできませんが、今できることをしっかりやっていこうと思います。

~おわり~

【文・構成:大根田康介】

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