破産手続きの開始決定を受けた山口県下関市の住吉重工業(株)のスポンサーだった(株)原弘産(本社:山口県下関市、代表:原 將昭氏)は、今年7月に連結子会社の住吉重工業に対して、連結子会社から外すために保有していた株式を無償譲渡し、原弘産出身の役員も取締役から退任して関係を切っている。
ここまで関係が深かった(連結子会社だから当然だが)関係を原弘産が断ち切れば、住吉重工業が破産の道を選ぶしかないことは簡単に判断できるだろう。
それでも、関係を切ったのは原弘産の余裕が無くなっていることを物語っている。これ以上の資金流出は原弘産にとっても致命傷になりかねないと判断して関係を断ち切ったのだ。28日の午前8時の時点では、原弘産は何も発表していないが、受けた損失は5億4,818万円。このほかにも保証債務などがあり、実質的な被害はまだ膨らむことが予想される。
(つづく)
【石崎】
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