<09年3月期の事業の種類別セグメントの業績>
(1)宗教用具関連事業
小売部門は、エリア制のもとで営業店におけるカルチャー教室や仏事セミナー開催などの地域に密着した企画、同業他社に先駆けた季節商品の早期展開、友の会会員獲得による顧客基盤の強化、商品の「品質・産地」の正確な表示など、顧客視点での営業活動を強化したことなどから、店舗販売では114億800万円(前期比1.6%増)、企業提携販売では24億2,700万円(前期比2.0%減)、墓石の売上高については47億9,100万円(前期比2.1%増)となり、小売部門全体の売上高は186億2,600万円(前期比1.2%増)となった。
卸売部門は、仏壇販売業界での単価下落や消費低迷の影響を受けて、売上高は5億800万円(前期比24.1%減)。
製造部門については、業界全体の消費低迷の影響を受けて、売上高は9億6,000万円(前期比9.2%減)となった。
関連子会社である㈱はせがわ美術工芸では、国宝「東山慈照寺(銀閣寺)」の修復工事を受注した。
以上により、宗教用具関連事業の売上高は200億9,500万円(前期比0.2%減)となり、営業利益は10億800万円(前期比14.2%減)となった。
(2)ホームセンター事業
ホームセンター事業については、㈱ホームセンターコマツの営業を08年8月24日に終了し、同年11月21日に解散してホームセンター事業から撤退した。
(3)総合アミューズメント事業
総合アミューズメント事業については、㈱フォーチュンの営業を09年1月31日に終了し、同年3月31日に解散して総合アミューズメント事業から撤退している。
<今期の見通し>
今年度のわが国経済は、昨年度の世界的景気後退の影響により、先行き見通しは厳しいことが予想されている。このような環境のもと、宗教用具関連業界においても厳しい経営環境であることは否めない。同企業グループとしては、経営資源を本業に集中させて、顧客ニーズへ対応していく方針であり、以下の見通しを立てている。
売上高は221億6,200万円(前期比4.7%増)、営業利益12億3,400万円(前期比45.3%増)、経常利益9億200万円(前期比116.3%増)、当期純利益3億4,300万円(前期比87.5%増)を見込んでいる。
【久米 一郎】
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