公文書偽造が日常茶飯事か
前号で「役人は上手に使え」と知ったかぶりのアホな識者を批判した。この輩は役所がどれだけ腐っているかを御存じない。飲酒運転で逮捕されたならば即刻、首になることが常識化しだした。飲酒運転も犯罪だが、公文書偽造のほうがはるかにたちが悪い。罪としてもはるかに重いはずだ。これが福岡市役所では日常化しているのである。この件に関しては9月にNET-IBで連載する。
ここで一部、紹介しよう。弊社の独自取材で「総務企画局国際部で不正視察旅行がある」ことを突き止めた。取材の過程でふざけた事実が判明した。出張命令は平成19年3月、実行したのは20年の3月だ。この点を追求したら担当市職員は、平然とした顔で「そうしたら出張命令を20年3月に直しましょうか」と回答してきた。「それは改ざんすることだよ!!公文書偽造に値するのではないか?」と詰問をした。この市職員は初めて事の重大さを認識したようだ。顔面蒼白になって「いや今の発言を撤回します」と打ち消した。
平穏環境になれた役人たちは、厳しい叱責もないのだから怠慢になっている。腐っているのだ。一応、都会といわれる福岡市役所がこの体たらくである。地方田舎役場では驚くべき痴呆が進んでいるだろう。絶大な権力を持っている伏魔御殿である国家役人組織では恐るべき犯罪行為が隠されていると予想して間違いない。時代は貧困化方向に進んでいる。国民の日常生活は、一段と窮乏極めているというのに、役人階層だけが既得権に安住することは許されない。解決策は役人情報をすべて公にすることだ。これが官僚国家変革の第一歩である。国民(商売人)も役人にヘコヘコする意識を一掃しろ!!
自民党を支えてきた利害組織の崩壊
「今回の平和革命の功労者は小泉氏である」ことは前回、述べた。福岡県内の小選挙区での話。選挙戦半ばになって民主党候補者に商工会議所が推薦をだした。この立候補者の選挙事務局長が首を捻りながら語る。「先方が勝手に推薦してきた。こんなことは、過去には前例がない。さらに驚くことに『運動員が足らなければ何人でも送り込みます』と提案があった。『もう間に合っています』と断った」。「結局、各種団体が自民党を応援してきたのは権力を握っていたからに過ぎない。商工会議所は勝ち馬に乗ろうと焦っているのだ。全国同じ動きが発生しているよ」と解説してやった。
だからこそマスコミが『寄り戻し』、『揺り戻し』(自民党へ)と予想を立てていたが、「現実の理解不足」と筆者は鼻で笑っていた。自民党の応援団の各種団体は「自民党が権力を握っていたから票を集めていたに過ぎなかった」から負け戦になれば潮を引くように逃げ散らかす。これらの団体は必死で『寄り戻す』活動をするのでなく自民党大敗の罪を負うべき張本人になるのは必然であった。民主党政権はまずこれらの利害団体を解散させることを勧める。JA組織なんか一度、解体すればよい。農業事業を真剣に営んでいる農業主たちを中心にした団体を再組織・再生をすることが賢明だ。自立するプロたちに拠った団体組織を発足することを民主党には勧告する(続く)
【児玉 直】
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