韓国の電気機器メーカー最大手のサムスン電子が、金融危機以前の実績を上回る水準で業績を拡大している。2009年4-6月期連結決算は、売上高32兆5,100億ウォン(約2兆5,313億円)、営業利益2兆5,200億ウォン(約1,962億円)と前年同期比で売上高11.7%増、営業利益5.0%増のV字回復を達成した。
4-6月期は半導体と液晶パネル部門が価格上昇により、1-3月期の営業損失から黒字化したほか、新興国での販売が好調なことから、テレビなどのデジタルメディア部門で1-3月期の2.7倍の営業利益を上乗せしている。
日本の電気大手各社の4-6月期は、期初計画を上回る業績改善となったものの、そのほとんどが営業赤字から抜け出せていない。世界的な景気回復の波に、日本勢は乗り遅れている模様だ。
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