講師:廣道 純
日時:8月21日 19時00分~
場所:アクロス福岡606号室(福岡市中央区天神1-1-1)
元・K1ファイターの佐竹雅昭氏が総長を務める平成武師道の会。精神文化が廃墟した現代の日本には、「礼儀」と「節度」を重んじる心が必要として、佐竹氏が京都で立ち上げた会である。その平成武師道の福岡部会(会長:新日本製薬(株)社長・後藤孝洋氏)が、8月21日に天神のアクロス福岡で講演会を行なう。今回の講師は2000年シドニー銀メダル、04年アテネ銅メダル、08年北京では自身の持つ日本記録を更新して8位に入賞した廣道純氏。
15歳の時にバイク事故で怪我をした廣道氏であるが、医者から勧められた車椅子スポーツと運命的な出会いをしたことで、車椅子マラソンに目覚めたという。現在は、日本を代表するプロの車椅子マラソンランナーとなっている廣道氏だが、講演では「未来の自分に挑む生き方」と題して、これまでの活動や命の大切さを自身の体験を通して講演を行なう予定である。
今回の講演に際して、廣道氏は次のように語っている。
「子どもの頃はやんちゃをしていましたが、バイク事故で車椅子生活となり第二の人生を送ることになりました。ですが、これは普通の人が経験できないことですし、死なずに助かったことで貴重な経験をしていると思っています。この経験をしたことで気づいたことがたくさんあり、それを多くの方に知っていただければと思います。また、車椅子レースに出会ったことで、目標に向って努力することの大切さや一日一日を大事に生きることの必要性なども伝えていきたいですね」。
今回の講演では、自身の事故体験を通して感じたことや、今を生きるということの大切さを廣道氏が語ってくれることになる。また、車椅子レースの面白さは、駆け引きやポジション取りにあるといい、体力だけではなく精神力も結果を左右する重大な要素だという。日頃はあまり目にすることのない車椅子マラソンの魅力についても、話を聞けることになるだろう。ぜひ、多くの方に講演会にお越しいただき、廣道氏の素直な想いを聞いていただきたい。
また、廣道氏は10月4日にヤフードーム近隣で開催される、第20回福岡シティマラソンにも参加する予定である。今回は、廣道氏をはじめとする日本のトップランナーが集まる計画となっており、トップレベルの選手のスピード感が感じられる大会となる。「多くの方に車椅子マラソンのトップクラスの走りを見ていただきたいですね。一般の方との触れ合いのある大会にできればおもしろいと思います」と、今回の福岡シティマラソンへの意気込みを語ってくれた廣道氏。沿道から、ぜひ多くの声援を送っていただきたい。
【宮野 秀夫】