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「のりピー」騒動の意外な側面(下)
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2009年8月26日 08:00

 押尾の事件は、酒井夫婦のケースより事件そのものがミステリアスながら、その後の捜査に関する報道は異様に少ない。事件は押尾の所属事務所、エイベックスのマネージャーから女性の死体発見の通報から始まったとされるが、押尾が女性といた六本木ヒルズのマンションを出てから相当の時間経過があり、押尾とマネージャーが関係者と善後策を協議していたことがうかがえる。その関係者の筆頭は、押尾と女性がいた部屋の所有者、下着通販会社「ピーチ・ジョン」の野口美佳社長だろう。
 「野口社長はヒルズに数部屋を所有し、『セレブの女王』と呼ばれているようになかなかのヤリ手。若い女性相手の仕事柄、モデルやタレント、歌手ら幅広い芸能人脈がある。そんな連中の一人が押尾というわけで、彼ら、彼女らに部屋を好きなように使わせていたんでしょう」(外資系金融マン)
 六本木ヒルズといえば、かって「ヒルズ族」と呼ばれたホリエモンに代表される若手新興企業経営者が集っているところ。野口社長は彼らいわゆる青年実業家とも幅広い交友があるといわれる。
 「ITからパチンコまで、彼ら若手実業家の職種はさまざま。それら仕事も通じていわゆる『友達の輪』が広がり、政財はもちろん官もいる。当然、なかには政財界のどうしようもない2世たちもいる。押尾や野口社長と直接的に、どの程度のつき合いかはともかく、事件が拡大して困るのは官はもちろん、彼ら政財界2世、いや彼らの親父たちかもしれません」(前出金融マン)
 それを裏付けるように、政官の動きに詳しいさる証券会社幹部によれば、政界から芸能界まで幅広い人脈をもつ警察庁キャリアのOBが押尾事件の火消しに動いているという。事件そのものが謎めいているうえ、舞台、登場人物の広がりともにこちらのほうがはるかにディープな印象だが、あい変わらず酒井報道に偏重しているのはそのメディアコントロールの成果なのだろう。
 「刺されたかどうかはともかく、酒井法子が汚れ役を一手引き受けさせられているのは確か。所属のサンミュージック社長は2代目。とにかく優しい、人のいい人物。おそらく酒井がシャブをやっているのも気づいていたはずだけど、管理ができていない甘さを衝かれたんじゃないか」(元テレビ局幹部)
 遊び好きのドラ息子をもつ大物政治家もいる。この時期、ひょんなところで2世の名前が取り沙汰されたらたまったものではなかろう。

(了)


恩田 勝亘【おんだ・かつのぶ】
1943年生まれ。67年より女性誌や雑誌のライター。71年より『週刊現代』記者として長年スクープを連発。2007年からはフリーに転じ、政治・経済・社会問題とテーマは幅広い。チェルノブイリ原子力発電所現地特派員レポートなどで健筆を振るっている。著書に『東京電力・帝国の暗黒』(七つ森書館)、『原発に子孫の命は売れない―舛倉隆と棚塩原発反対同盟23年の闘い』(七つ森書館)、『仏教の格言』(KKベストセラーズ)、『日本に君臨するもの』(主婦の友社―共著)など。

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