自民党は31日、臨時役員会を開き、総選挙での歴史的敗北を受け総裁辞任を表明した麻生太郎首相の後継を選ぶ総裁選日程などを決めた。総裁選は9月18日告示、同28日に投・開票が行われる。
そのため、9月なかばに予定される特別国会には新総裁選出が間に合わず、首相指名では麻生現総裁に投票することになった。今後、両院議員総会などで、決定事項への理解を求めるとしている。
しかし、辞任を表明し、総裁を辞めることが決まった麻生氏を首相指名候補とすることには、明らかに矛盾がある。負けると分かっているからどうでもいいということなのだろうが、あまりに稚拙。敗れたとはいえ衆院で100議席を有する政党の姿とは思えない。
特別国会前に新たな総裁を選出し、同党を支持した有権者に対し、ファイティングポーズを披露するべきである。
2大政党制は、民主、自民両党の切磋琢磨によって成熟度を増す。民主主義の健全な発展のためにも、分かりやすい手法で党再生への第一歩を踏み出してもらいたかった。
【秋月】
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