政権選択をかけた総選挙で、民主党が驚異的とも言える308議席を獲得した。新たな歴史が動き始めるにあたって、あえて民主党に苦言を呈しておきたい。
選挙期間中、ある民主党新人候補陣営は、街頭での選挙運動中に候補者自身の誕生日パフォーマンスを行った。バカとしか言いようがない。政権交代の必要性や、マニフェストの内容を訴えるべき時に、誕生祝いのつもりだったのだろうか。民主党の「若さ」と言えばそれまでだが、真摯に有権者と向き合う姿勢はまるで感じられない。
この陣営は別の日の街頭演説中、運動員が、候補者の顔が大写しになったポスターを電柱や街路灯にくくりつけて回ったり、わざわざそのポスターを裏打ちして、通り過ぎる車に向かって振るなど、子どもじみた行為が目立った。まるでガソリンスタンドの開店呼び込みである。国会議員になるのだという矜持はないのか!
事前の選挙情勢報道で優勢が伝えられていたこの陣営は、浮かれてルール違反やおふざけを繰り返した。候補者本人がこうした行き過ぎを制止しなかったのことは、残念としか言いようがない。
結果は大勝だったが、先が思いやられる。これからの「まじめな政治活動」を切望する。
【頭山】
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