住宅・マンション事業最大手の積水ハウス(株)は、2008年6月に業界初の「エコ・ファースト企業」としての認定を受け、環境大臣に対し、京都議定書の目標達成に向けた地球温暖化対策など、自らの環境保全に関する取り組みを「約束」している。
積水ハウスの中央区荒戸の物件で、福岡地区生コン協組に加入していない域外(飯塚市)の生コン業者が納入先候補にあがっているようだ。元請は三井住友建設(株)。福岡地区生コン協組内組合員が納めれば約15~20分で現場に着き納入が可能だ。対して飯塚市から運んでくると少なくとも50分の時間を要する。仮に飯塚市の生コン業者から納入した場合CO2排出量は、組合員工場の場合と比較して約5~6倍もの量になろう。この件に関して三井住友建設は「まだ分からない」とコメント。積水ハウスは担当者不在としている。
品質の件もさることながら、「エコ・ファースト企業」としてCO2排出量削減などを「約束」している積水ハウス。施工のことは元請に任して材料のことまでわからないだろうが、業界トップクラスの積水ハウスの立場なら建設工事を発注するにあたってその責任を自覚して細かなところまでチェックを行ない、全体をマネジメントする必要があるのではないだろうか。また三井住友建設も素人ではないので、どちらの方が品質そして環境に良いのか分かる筈だ。
市内の幹線道路を走っていると相変わらず上記域外のミキサー車を頻繁に見かけるのは気のせいか…
【河原 清明】
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら