A氏の言う現実とは、お国の為には、政権与党になるであろう民主党の古賀一成氏を小選挙区で勝たせて、大臣になってもらう方がよいということだ。民主党が公共事業に充てる予算額は未知数であるが、古賀氏が大臣に就任しやすい流れにしたほうが、地域のためではないかというのがA氏の考えだ。「古賀氏は前回の選挙(2005年)で鳩山氏に負けている。次こそはと挑んだ今回の選挙も負けてしまった。いくら比例で復活当選したとしても党の執行部に対しては印象が悪い」。
昨年、古賀氏が集会を開くたび、応援に訪れた民主党幹部らが、大臣就任を明言した。キャリア(当選7回)的には申し分ないのである。「思えば4年前、鳩山氏が来たおかげで道路ができた。えらい人が来たもんだとみんなで大騒ぎとなった。今回もし自民党有利な選挙状況だったら、俺は間違いなく鳩山氏を応援する。だってそれが地元のためだから」。
A氏の意見もひとつの考え方ではある。
(つづく)
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