今月28日に投開票が行なわれる自民党総裁選。18日の告示を目前に控えるが、党内からは未だ誰の手も挙がらない。昨年の今頃とは雲泥の差だ。これが、政権を転げ落ちた巨像の実態だろう。
総裁選をめぐっては、若手とベテランとの不協和音や派閥事情など、党内対立もある。しかし根底には、党再建への展望がいまなおどのグループも、有力者も、明らかにできないことがある。
福岡のさる自民党関係者は、「党再建には10年かかるだろう。じっくり腰をすえ、若手などの人材を発掘していくことが、これまで以上に重要になっている」と指摘。
これから候補者選びが本格的に加速していくだろうが、「選挙向け」や「派閥の論理」が横行するようでは、自民党の明日はないというべきだろう。
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