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消えた税金1900万 問われる民主党の責任
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2009年9月12日 07:53

 福岡2区で自民党の大物・山崎拓氏を破り初当選した民主党・稲富修二氏。07年の福岡県知事選挙で受領した民主党の推薦料4,000万円のうち、余剰金1,900万円が使途不明となった。
 報道を受け、稲富氏と、知事選で同氏陣営の選対本部長を務めた古賀友行元県議が会見。古賀氏の口からは、驚くべき釈明がなされた。「1,900万円を(稲富氏の)資金管理団体へ移そうと検討したが、150万円を超える寄附は、政治資金規正法違反になると選管から指摘された」「選対本部長として1,900万円の余剰金を預かった。あずかった金はさらに財界人に預けた。預けた金は現金に近い形」。
 寄附制限の話は全くあてはまらない上、預かった金を勝手に財界人に預けたとくれば、信用する人間のほうが少ないだろう。「現金に近い形」とはどのような状態をいうのかさえ説明ができなかったのである。

 稲富氏が民主党から受け取った推薦料4,000万円の原資は『税金』である。稲富氏側には、このほかにもふたつの政治団体に対し、民主党から2,750万円が入金されている。これもまた税金を原資としていると見られる。

 民主党は「ムダな税金の使い方を改める」と訴え続けてきた。推薦料4,000万円の原資となった政党交付金は、『税金』を各政党に配分したものだ。稲富氏は、民主党の一員として税金の大切さを叫びながら、自らが受け取った税金の管理さえできなかった。古賀氏が会見で語った虚構に同意した以上、何もかも承知で話を合わせたことになる。政治家失格だ。次週からは1,900万円の余剰金が「預けられた」のではなく「費消された」ことを検証するが、その前に真相を語ってもらいたい。
 
 消えた税金問題について、民主党の対応も問われることになる。まさか稲富陣営の与太話に付き合うとは思えないが。


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