8月30日の総選挙で、念願の政権交代を果たした民主党。9月16日には鳩山連立政権が発足する。松本龍衆院議員は、1996年の第一次民主党立ち上げに参加し、福岡県でも民主党の発展に尽力、現在、民主党県連の代表を務めている。当選後のご多忙のなか、弊社のインタビューに応じていただき、総選挙の感想と抱負を語っていただいた。
―念願の政権交代が実現しましたが、ご感想をお聞かせください。
松本 私個人から言えば、13年前の9月に民主党(第1次)を立ち上げて、ようやく今日に至ったという感慨があります。その間、いろいろな困難と苦しみがありましたが、民主党がようやく認知されたという思いです。13年間の積み重ねがあって、今日があると考えています。
―今回で7期目の当選で、93年の細川連立政権の経験もされていますが、その時と今回では色合いが違いますし、感慨もひとしおではないかと思います。
松本 過半数で政権をとったのは、戦後初めての出来事です。これが片山、細川政権との違いです。この重みをしっかりとわきまえながら、緊張感と責任感をもって政権運営にあたっていくということが、いちばん大事であると思います。
今回の選挙は、どなたかが「3つの嵐」と表現されていました、それは、ひとつには自民党が自己改革できなかったことです。そして小泉政権以来、多数をもった自民党のおごりや、小泉改革による格差の拡大などに対する国民の失望感や怒りがありました。さらに民主党が、13年間の試行錯誤があったけれども、政権の受け皿になり得るまでに成長したということです。今回の選挙では、3分の2は自民党に対する怒り、そして3分の1が私たち民主党に対する期待感があったといえるのではないでしょうか。だから決して驕ることなく謙虚に、しかし堂々と道を歩んで行きたいと思っています。
今回ほど重たい責任感を感じながら選挙に臨んだことはありませんでした。なぜなら、選挙期間中何度も、若者や高齢者など老若男女問わずに追いかけてきて、「頑張ってください。時代を変えてください」という激励の声をいただきました。だからこそ、マニフェストに従って政権を担当していくことの重要さを、ひしひしと感じています。
(つづく)
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